寺家の家 リノベーション

 鈴鹿市内寺家町地内、旧伊勢街道沿いに建つ長年空き家だった建物を、(株)宮崎建築事務所様がリノベーション改修、再販するプロジェクトの施工を、清水屋が担当させて頂いた物件。

 元は伊勢形紙職人の作業場兼住宅だった建物ということもあり、今回のリノベーションprojectのコンセプトとして、作家やデザイナー等のクリエイターが住まう建物へと、再生する事でした。玄関入ってすぐの土間は、隣接する座敷を今回の工事で新たに連続する土間にして、街道沿いの窓も中窓から掃出し窓へと改修し、明るい土間空間へと生まれ変わって、アトリエやギャラリー的な使い方が出来るようになっています。

 

 又、台所は昔ながらの薪で調理する「かまど」でお風呂の無い薄暗かった建物でしたが、新しいミニキッチンと浴室、洗面所を追加しました。 壊れかかってかなり傷みの激しかったタイル張りのかまどは、土を使って生まれ変わったかまどへ再生して、ミニキッチンとは別に利用可能な状態へ修復しています。

 

 一階はリビング二間、一階吹き抜けと一部つながった二階になるロフト部分は、寝室や書斎に使えそうな二間を設けています。

 

 外部は、極力メンテナンスの必要ない安価なガルバニウム鋼板素材の板金張りとしています。板金色は、鈴鹿墨の産地であったという事で、墨色としています。

 

設 計:(株)宮崎建築事務所

施 工:(株)清水屋

Before

After