築20年程のログハウスの外部メンテナンスとデッキ改修工事を行いました。
ログハウス知識の無い建築業者が建てた為に、建築後のメンテナンス調整も行われず、セトルダウンによる躯体、床の歪み、設計ミスによる漏水、劣化がひどい建物でした。特に経年劣化が激しかった南東L字に造られた木製デッキに二階ベランダを受ける丸太梁は、雨ざらし故の腐朽スピードを考慮しない設計となっていて、とても危険な建物になっていました。
施主の要望は二つ。外部塗装メンテナンスに伴い、①雨漏りを止めたい、②デッキを遣り替えたい、でした。
①の対策として、庇出の少ない躯体による南東の風雨を防ぎ、二階ベランダ床の丸太部分の腐朽進行と漏水を止める為、新設するデッキに大きな庇を配置して、構造体の丸太部分とデッキへの雨掛かりをなくする提案をさせて頂きました。
但し、建物内への採光を妨げないように、屋根の二ヵ所に遮熱ポリカを組み込んで、室内への明るさを確保しました。
デッキを覆う庇屋根のメリットは要望②に直結するのですが、主に...
①デッキが半永久的に腐らない
②ログ壁、木製建具の雨水による劣化・
変形を防げる
③玄関の出入りが悪天候でもストレスレス
④真夏の日射し除けで室内も涼しい(日射 し除けのすだれ等を軒先へ取付も可能)
⑤天候に左右されることなく洗濯物が
干せる
⑥ポーチライトが天井面に反射して以前
より明るくなる
⑦ハンモックやブランコが取付可能になる
⑧雨の日でもBBQができる
などなど...
それに今回は、デッキ基礎となる元々丸太組だった部分を鉄骨造として、後の事を考慮した提案とさせて頂きました。
トータルとしては、予算やデザインも
最大限考慮して、施主の希望であった
スウェーデンハウス調にコーディネートしました。