西町S邸新築project

 市の景観計画地区内に位置するS邸新築projectは旧街道沿いという事もあり、古い町並みの美観を損ねない様に、建築基準法とは別の市条例で制限のある地域でした。

 主に、建物の外観形状や色味等の事前の申請が必要でした。

 その為、屋根は板金葺きですが日本瓦葺きを模して板金段葺きとシルバー色にしています。正面から見える一階部分の外壁はアクセント壁として、掻き落としの土壁をイメージした色の『そとん壁』で仕上ています。

 それ以外の壁は、墨色のガルバニウム鋼板の角波張りを採用しています。

 

 内観は施主希望のインダストリアルなインテリアで仕上げました。リビングから見える裏庭や景観を最大限取り込める窓の大きさやレイアウト、更に吹き抜けにある大きな格子硝子の窓は、リビングからの空の景色や明るさに考慮した、施主希望の物。

 キッチン背面のタイル、窓、棚、カウンター収納などは、オリジナルでデザイン製作して、施主支給(分離発注)のこだわりのキッチンデザインと組み合わせておかしくならない様に意識しました。

 照明器具や他、色々な施主支給品に対応したデザインが、今回の大きな特徴になっています。